鹿行各市の歴史・伝統文化

鹿嶋市の歴史・伝統文化

鹿嶋市 歴史・伝統文化

鹿島神宮

鹿島神宮は皇紀元年(紀元前660年)の創建と伝えられ,東国三社(鹿島神宮・香取神宮・息栖神社)の一つにも数えられます。また全国の約600社ある鹿島神社の総本宮です。祭

神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は武の神として知られています。年間90以上の祭儀が行なわれ,県内外から多くの方が参拝に訪れます。

塚原ト伝(墓・銅像)

塚原ト伝(1489~1571)は戦国時代に活躍した剣の達人で,鹿島新當流の流祖です。ト伝の墓は,須賀・梅香寺跡にあり,剣の道を志す人たちが多く訪れます。また,JR鹿島神宮駅の近くには,剣聖ト伝誕生500年を記念した銅像が建立されています。

根本寺

俳聖・松尾芭蕉も貞享4年(1687)にここへ月見に訪れています。その様子は「鹿島紀行」にも記されており,境内には“月はやし梢は雨を持ちながら”などの句碑も建てられています。

聖徳太子が開基したと伝えられる寺で,仏頂和尚を禅の師と仰ぐ

鹿島城山公園

鎌倉時代から安土桃山時代までの約400年間,鹿島氏の居城だった鹿島城の城址につくられた公園です。眼下には,北浦や神宮橋が望め,春にはサクラやヤマツツジも咲き,市民の憩いのスポットとなっています。

どきどきセンター

鹿嶋市内で出土した埋蔵文化財を展示する施設です。旧石器時代から近世までの石器,土器,木製品などの出土品の一部を時代ごとに分けて展示しています。

潮来市の歴史・伝統文化

潮来市 歴史・伝統文化

長勝寺

文治元年源頼朝公が武運長久を祈願して創建したと伝えられ、水戸光圀公によって再興された、臨済宗妙心寺派に属し海雲山と号する古刹です。中でも国の重要指定文化財に認定されている銅鐘には「客船夜泊常陸蘇城」(かくせんやはくひたちのそじょう)と記された銘文があり、当時の潮来の情景を知る上でも貴重な資料となっています。

鹿嶋吉田神社の延方相撲

江戸勧進相撲の格式を今日に伝える奉納相撲。1672年、相撲祭を延方村鎮守鹿嶋吉田神社へ奉納したことから始まり、当番地区から神社まで花相撲の行列が古式にのっとり繰り出します。毎年7月最終日曜日開催。

潮音寺

奈良薬師寺の東関東別院。本尊は「彫刻会の巨匠」と呼ばれる澤田政廣作。また8月中旬には、地域最大の「万燈会(まんとうえ)」を開催。詳細は「潮音寺日記(http://choonji.blogspot.jp/)」をご覧ください。

上戸の獅子舞(国神神社)

五穀豊穣を願って奉納される、国神神社の例祭。激しい舞いの雄獅子とゆったりと舞う雌獅子、その中を取り持つ中獅子の三態に特色があります。毎年11月23日の例祭に社前で伝統的な獅子舞が奉納されます。

大生神社の巫女舞神事

鹿島神宮と祭神を同じくする大生神社では、例祭において「巫女舞神事」が奉納されています。七人雛子の奏楽に合わせて鈴を振りながら厳かに舞う姿は、幾代にも受け継がれてきた歴史を物語ります。

潮来祇園祭禮

五穀豊穣を祈る郷土の鎮守素鵞熊野神社の例大祭。初日、2台の御輿の「御浜下り」で始まり、14台の勇壮な山車が出迎えます。3日間は、山車が町内を練り歩き「潮来ばやし」が披露され、祭りの熱気に包まれます。最終日は、御輿の還御(お山上り)が行われます。茨城県の文化財に指定されています。
毎年8月の第一金・土・日の3日間開催。

神栖市の歴史・伝統文化

神栖市 歴史・伝統文化

山本家住宅

18世紀前半に建てられた,寄棟造,茅葺,曲屋形式の漁家の住宅です。保存状態が良く,当時におけるこの地方の民家の特性を知る上で,たいへん重要な遺例となっています。昭和51年に国の重要文化財に指定されました。

木造釈迦涅槃像

鎌倉時代に制作された彫刻で,檜材の寄木造です。像は右側面を下に右手を屈して枕とし,下に蓮華の台座を置き,左手を腰にあてています。「涅槃」とは生死の因果を離れ,一切の煩悩を滅して,心が円満安楽の境地に入ることをいいます。昭和46年12月2日に茨城県有形文化財の指定を受けました。

木造大日如来座像

神善寺の御本尊で檜材の寄木造添箔が施されています。玉眼入りで両手は智拳印を結び,宝冠を戴くなど,面相の表現や胴体のしまりに優れた技法の跡が見られます。昭和46年12月2日に茨城県有形文化財の指定を受けました。

波崎の大タブ

樹齢は約千年で,枝は四方に伸び,その景観は他を圧倒し,大いなる歳月の流れを感じさせます。江戸時代中期の大火事の際,この樹によって舎利地域全体が難を免れたとの言い伝えから「火伏せの樹」とも言われ,火伏の護摩をたき,家内安全の祈願をする習わしが今も残っています。昭和35年12月21日に茨城県の天然記念物に指定されました。

ウチワサボテン群生地

ウチワサボテンは,茎が楕円形で平べったく,しゃもじの様な形をしていて,毎年6月から8月に黄色く美しい花を咲かせます。大きいものは高さ2mにも及び,鋭いトゲがあります。昭和47年12月18日に茨城県の天然記念物の指定を受けました。

息栖神社

二千年以上の歴史をもつ息栖神社は,鹿島神宮,香取神宮とともに東国三社のひとつとして数えられた由緒ある神社です。弘化4年(1847年)の建築と伝えられる神門をくぐり,松や杉の老大樹が繁る参道を歩いて行くと,途中に俳人・松尾芭蕉の句碑が立っています。

行方市の歴史・伝統文化

行方市 歴史・伝統文化

西蓮寺仁王門

室町末期天文12年(1543)に建立されたもので、もとは三間一戸の楼門(二階建)でした。天正4年(1576)の修理後、寛政年間(1789~1801)に楼門の二階部分を取り壊して山門(一階建)となり、その後安政7年(1860)に現在地に移築され、仁王門に改められました。

三昧塚古墳

鎌田川河口付近にある前方後円墳で、5世紀後半のころのものと推定されています。金銅馬形飾付透彫冠などの副葬品が出土しています。現在は三昧塚農村公園として整備され、築造された当時の姿に復元されています。

麻生藩家老屋敷

江戸時代の麻生藩家老・畑家の武家屋敷で、豪壮な入母屋造りの茅葺き屋根が特徴。現在は記念館として一般に公開されています。

芹澤鴨生家

幕末を震撼させた新撰組初代筆頭局長、芹澤鴨は、玉造地区の芹沢出身と言われています。芹澤氏の旧宅や芹澤城跡などゆかりの史跡を見ることができます。

大麻神社祭礼

大同元年(806)の創建とされる大麻神社の祭礼で、毎年10月の第3日曜日を中心とした、土・日・月の3日間にわたって盛大に行われます。神輿や神話をモチーフにした山車が町を練り歩きます。


鉾田市の歴史・伝統文化

鉾田市 歴史・伝統文化

鉾神社夏祭り大祭

400年以上の歴史をもつ鉾田最大の祭礼。8月の最終の金・土・日に行われます。勇壮な神輿とともに山車や獅子舞が市内を巡行し、まちはお囃子の音に包まれます。

厳島神社

子生の弁天様の名で親しまれている神社で、承暦2年(1078)、安芸宮島の厳島神社より分霊を迎えたのが始まりといわれています。貴重な建築物ということで、県指定の文化財となっています。

大儀寺

貞享元年(1684)、仏頂禅師が、廃庵となっていた大儀庵を復興させ大儀寺と改めました。禅師は松尾芭蕉と親交があったことでしられています。敷地内には170基を超える句碑があり、その数は日本一です。

釈迦如来立像

大蔵 福泉寺所蔵の国指定重要文化財。ヒノキの寄木造で、像高は165.5cm。光背の部分にも十二体の仏像の浮彫が施され、作成は鎌倉時代末期と推定されています。